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履歴書の基本ルール徹底解説

履歴書は、応募者の第一印象を左右する重要な書類です。どれほど経験やスキルが豊富であっても、誤字脱字が目立ったり、情報が不十分だったりすると、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまいかねません。本記事では、履歴書作成の基本ルールをわかりやすく解説し、自分の強みを正しく伝えるために押さえておきたいポイントや注意点を紹介します。履歴書の種類の選び方から、学歴欄の正確な記入方法まで、実践的なノウハウをお届けします。

履歴書の書き方基本ルール

履歴書は、採用選考における重要な書類です。誤りや不足がないよう、基本ルールをしっかり押さえて作成しましょう。適切な履歴書の種類を選び、作成上の注意点を守り、採用担当者に好印象を与えられるよう心がけましょう。

1.履歴書の種類と選び方

履歴書にはいくつかの種類があります。自分に合ったフォーマットを選ぶことが大切です。大きく分けて、JIS規格の履歴書と、それ以外のフォーマットの履歴書があります。それぞれの特徴を理解し、適切なものを選びましょう。

1.1. JIS規格とその他の履歴書フォーマット

JIS規格の履歴書は、全国的に広く使われており、多くの企業で受け入れられています。フォーマットが統一されているため、記入漏れや書き間違いを防ぎやすいというメリットがあります。一方、その他のフォーマットの履歴書は、企業独自のものや市販されているものなどがあります。デザイン性が高かったり、特定の職種に特化した内容になっていたりするものもあります。自分の志望する企業や職種に合わせて最適なものを選びましょう。

種類 特徴 メリット デメリット
JIS規格履歴書 全国共通のフォーマット 記入漏れや書き間違いを防ぎやすい、入手しやすい 個性が出にくい
その他の履歴書フォーマット 企業独自や市販のものなど多様なフォーマット デザイン性が高いものや職種に特化したものもある、個性を出しやすい 企業によっては受け付けていない場合がある

JIS規格の履歴書は、厚生労働省のウェブサイトからダウンロードできます。

2. 履歴書を書く際の注意点

履歴書を作成する際には、いくつかの注意点があります。誤字脱字や修正液の使用、インクの色など、細かな点にも注意を払い、丁寧な印象を与えましょう。また、手書きとパソコン作成のどちらが良いか、状況に応じて判断する必要があります。

2.1 手書きとパソコン作成どちらが良い?

手書きの履歴書は、真摯な姿勢や丁寧さをアピールできるというメリットがあります。

一方、パソコン作成の履歴書は、修正が容易で、見やすく仕上がることがメリットです。企業によっては、手書きを指定している場合もあるので、事前に確認しましょう。

指定がない場合は、自分の得意な方を選んで構いません。ただし、パソコンで作成する場合でも、志望動機や自己PRなどは手書きで加筆すると効果的な場合があります。

2.2 誤字・脱字・修正液の使用について

誤字・脱字は、注意力の欠如と見なされる可能性があります。作成後は必ず見直しを行い、誤りがないか確認しましょう。万が一、誤字・脱字があった場合は、修正液ではなく、二重線で訂正し、訂正印を押すのが正しい方法です。

学歴の正しい書き方

履歴書における学歴欄は、あなたのこれまでの学習歴を伝える重要なパートです。正確かつ簡潔に記入することで、採用担当者に好印象を与えましょう。ここでは、学歴の正しい書き方を具体例を交えて解説します。

1. 学歴の書き方のルール

学歴欄は、最終学歴から古い順に記入するのが基本です。中学校卒業から記入するのが一般的ですが、高校卒業以降の記入でも問題ありません。ただし、企業によっては応募要項で指定されている場合があるので、事前に確認しましょう。

日付は西暦で統一し、和暦は使用しません。入学・卒業の年月は「〇〇年〇月」のように記入します。卒業見込みの場合は「〇〇年〇月卒業見込み」と記入し、中退の場合は「〇〇年〇月〇〇大学〇〇学部中退」のように記入します。

学校名は正式名称で記入します。「〇〇大学」ではなく「国立〇〇大学」のように、正式名称を調べましょう。学部・学科・専攻も正式名称で記入します。

入学・卒業 学校名 学部・学科・専攻
2018年4月入学
2022年3月卒業
国立〇〇大学 〇〇学部〇〇学科
2015年4月入学
2018年3月卒業
〇〇高等学校 普通科
2012年4月入学
2015年3月卒業
〇〇中学校

2. 学校名の正式名称を確認

学校名は、必ず正式名称で記入します。略称や通称は使用せず、大学のホームページなどで正式名称を確認しましょう。例えば、「〇〇大学」ではなく「国立〇〇大学」のように記入します。私立大学の場合は「学校法人〇〇学園〇〇大学」のように記入します。

学部・学科・専攻も正式名称で記入します。「経済学部」ではなく「〇〇経済学部」のように、正式名称を調べましょう。専攻がある場合は、「〇〇学科〇〇専攻」のように記入します。

3. 卒業・卒業見込み・中退の書き分け

既に卒業している場合は「〇〇年〇月卒業」と記入します。卒業見込みの場合は「〇〇年〇月卒業見込み」と記入します。中退の場合は「〇〇年〇月〇〇大学〇〇学部中退」のように、中退した時期と学校名、学部名を記入します。

4. 学部・学科・専攻の書き方

学部・学科・専攻は、正式名称で記入します。学部名は「〇〇学部」のように、学科名は「〇〇学科」のように記入します。専攻がある場合は、「〇〇学科〇〇専攻」のように記入します。

第二新卒や既卒で、最終学歴が高校の場合、学部・学科名は不要です。中学校卒業も同様です。

履歴書の基本ルール徹底解説 | まとめ

履歴書は、あなた自身を企業に伝えるための「自己紹介書」です。フォーマットの選択や記載内容において細部にまで注意を払い、読みやすく、正確かつ誠実な書類を作成することが重要です。特に学歴や職歴などの基本情報は、正しいルールに則って記入することで、採用担当者に信頼感を与えることができます。この記事で紹介した基本ルールを参考に、自信を持って提出できる履歴書を完成させましょう。

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