学生時代、部活動や競技に真剣に打ち込んできた皆さん。「チームで同じ目標に向かって努力する環境」が当たり前だった方も多いのではないでしょうか。努力すれば評価され、上下関係も明確。仲間と同じ方向を向いて進むことが、自然な日常だったはずです。
しかし社会人になると、その前提は大きく変わります。年齢も価値観も、仕事への向き合い方も異なる人たちと関わる中で、「想像以上に人間関係が難しい」と感じる新社会人は少なくありません。オーサム株式会社でも、新卒・第二新卒のスポーツ経験者から人間関係に関する悩みを多く相談されます。
スポーツ経験者だからこそ活かせる力
なぜスポーツ経験者でも戸惑うのか?
スポーツ経験者には、次のような強みがあります。
・努力や姿勢が評価される環境に慣れている
・厳しい指導や上下関係を経験してきた
・チームのために自分を後回しにしてきた
一方で、社会人になると次のような壁に直面します。
・頑張ってもすぐに評価されない
・正しいと思うことがうまく伝わらない
・思った通りにチームが動かない
これは能力の問題ではありません。スポーツと仕事では、人間関係の前提がまったく違うからです。
スポーツでは「努力=結果」につながりやすく、チーム全員が同じゴールを目指します。しかし仕事では、立場や役割、評価基準が人によって異なり、努力がすぐに評価に反映されないことも多くあります。この違いを理解することが、社会人としての第一歩です。
新社会人に必要なのは「全員と仲良くなること」ではない
社会人において大切なのは、全員と仲良くすることではなく、仕事を円滑に進められる関係を築くことです。スポーツでは、感情をぶつけ合う場面もあったかもしれません。しかし社会人の現場では、感情よりも「立場」「役割」「成果」が優先されます。
・挨拶をきちんとする
・報告・連絡・相談を怠らない
・必要なコミュニケーションを丁寧に行う
これができていれば、無理に距離を縮める必要はありません。
特に重要なのが、時間や期限を守ることです。練習や試合の集合時間を守ることが当たり前だったように、社会人でも納期・会議・約束を守ることは信頼の土台になります。
新卒のうちは成果よりもまず、「この人は約束を守れる」「安心して仕事を任せられる」と思ってもらうことが、人間関係をスムーズにする大きなポイントです。苦手な人がいても問題ありませんどの職場にも、価値観が合わない人や苦手な人は必ずいます。それは決して珍しいことではありません。スポーツチームでも、プレースタイルや考え方が合わないメンバーと同じ目標に向かって戦った経験があるはずです。社会人でも同じです。大切なのは、相手を変えようとすることではなく、距離感を調整すること。「この人とは仕事上、こういう関係」と割り切り、必要なやり取りに集中することで、余計なストレスを減らせます。感情と仕事を切り分ける力は、早めに身につけておくと長い社会人生活で大きな武器になります。
スポーツ経験は、社会人生活でも必ず活きる
人間関係に悩むこと自体は、決して無駄ではありません。スポーツを通じて培ってきた力は、社会人生活でも確実に活かせます。
・我慢強さ
・継続力
・チームの中での立ち回り力
そして何より、時間や期限を守る習慣。これはスポーツ経験者が自然と身につけている、非常に大きな強みです。「この人は約束を守ってくれる」そう思われることは、良好な人間関係を築くうえで何よりの信頼につながります。
新社会人は“環境に慣れる”ことからでいい
社会人になって人間関係に悩むのは、決して特別なことではありません。大切なのは、無理にすべてを完璧にしようとしないこと。
1.全員と仲良くなろうとしない
2.仕事としての関係性を意識する
3.時間・期限を守る行動を積み重ねる
この3つを意識するだけで、職場での信頼は着実に積み上がっていきます。
スポーツで培った経験を土台に、社会人としての人間関係も、少しずつ自分なりの形を作っていきましょう。焦らず、自分のペースで、一歩ずつ。悩んだときは、直属の上司や信頼できる先輩に相談すること。それが、環境に慣れる一番の近道です。オーサム株式会社は、競技経験を社会で活かしたい皆さんの「最初のつまずき」も含めて、長く寄り添い続けます。